
深田は大学院1年生の夏、研究室の教授の紹介でシリコンバレーに約3か月、インターンとして渡米。そこで自身と同年齢の若い人たちが、自分たちの力で起業し、インターネットビジネスに取り組んでいる姿を目の当たりにした。
深田-
「我々も何かできることがあるんじゃないか?そんなジレンマに襲われました」
焦りと衝撃を胸に帰国すると、日本でもベンチャーブームに火が点き始めていた。
京都大学大学院の情報研究科で一緒に学んでいた仲間の中田、片岡と共に、多くのインターネット起業家たちと出会い、ビジネス交流会などにも参加。3人もその潮流のなか、起業への夢が膨らんでいった。しかし一方、目指す方向性に疑問を感じていた。
深田-
「インターネットを多くの人に使ってほしい。しかし、時間、場所といった環境に制限されるパソコンを使って果たして本当に皆が便利になるのだろうか?疑問を感じていました。そこで私たちは携帯電話に着目した。1人が1台、気軽に持ち歩け、インターネットサービスということを意識させないのが携帯。こちらの分野で、自分たちのサービスを作り出したい、そんな思いで起業を決意したんです」