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新卒の1ヶ月
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新卒の1ヶ月
石原摩可
新卒には入社してすぐに試練が待ち構えています。それは、新卒課題という試練。皆で力を合わせ、企画から開発まで一貫して行い、一つのシステムを作ります。そんな、新卒課題に追われた新卒の一人の一ヶ月に密着しました。

何を作る?夢は膨らむ一方だった

打ち合わせ2008年4月1日
この日、初めて社会人となり、期待で胸がいっぱいの新人たち石原、光田、岩野に、ある課題が与えられた。
それは、誰の力も借りず自分たちの力で、モバイルのサービスを作ること。
「何を作ろうか?」3人で話すうち、夢はどんどん膨らんでいった。
結論が出た。「イベントスケジューラー」を作ること。全社員の誕生日やイベントが登録され、その日を迎えると全員にメールが配信されるシステムだ。さあ、3人の生まれて初めてのモノづくりがスタートした。

こんなはずでは…?

勉強中4月初旬
プログラミングの知識、経験は、ほとんどゼロに近い3人。周りの先輩に聞き、本やインターネットで学びながらのスタート。まず分担を決め、テーブル定義は、おぼつかないながらも、なんとかカタチになってきた。しかし、既に最初の数日間で、立てたスケジュールからずれ込んでいた。環境の構築も、1~2日で終わらせるはずが、1週間以上の時が過ぎていた。

イライラがマックスに!

4月中旬
石原-
「プログラミングが始まったんですが、かなり3人とも焦っていました。毎日9時位まで頑張ったり、土日に出勤したりして、疲れはたまる一方。イライラする3人の雰囲気も相当、険悪になっていました。喧嘩の一歩手前…(笑)。進行スピードがそれぞれ違うので人のせいにしたり…」

打ち合わせ今のペースだと5月になっても終わらないことが明白になっていた。身の丈に合わない機能を付加しすぎていたことが原因と判明。どうしたら良いかもわからず途方にくれる3人にとって、この時が人生で最大の壁にぶちあたっていたと言っても過言ではなかった。

石原-
「先輩に相談して、機能を大幅に削減することにしたんです。4月いっぱいで終わらせるはずでしたが、もう到底、無理。5月初旬に仕上げることを新たな目標に掲げました。3人で、カラオケに行ったり、ご飯を食べに行ったりしてストレスを発散させていましたね」

とうとう完成のはずが…

胃が痛い4月後半
プログラミングに全力を注ぎ、力を合わせながら進めていく3人。彼らに残された時間はもう僅かだった。とにかく疲労困憊で胃が痛かったと言う。しかし4月末、なんとか完成を遂げ、社員全員の前で発表する日を迎えた。しかし、その場で動作しない状況を目の当たりにする。発表を終えた3人に、お寿司と飲み物が振る舞われ、打ち上げが始まった。社員全員から笑顔で「お疲れ様」という声、声。しかし、3人の心には悔しさしかなかった。納得できない。未完成のままで終わらせたくない。この心のモヤモヤをなんとかしたい…。

真の達成感に包まれる

3人5月
3人でもう一度、分担を分け、全力投球。ここで、諦めたら負けだ。そして、5月2週目。全て完成。無事、動作確認を済ませた3人は、やっと本当の達成感に包まれた。

石原-
「ずいぶん、みんな落ち込んだりしましたが、この頃には立ち直っていました。今、社員の方が、このスケジューラーを使ってくれています。いい思い出ですね。あれ以来、落ち込むことは、ありません。あのときの経験が、今、生きています」

苦しい1ヶ月半を乗り越えた3人。その先にあったのは、それを乗り越えたという自信だった。